国会議員も知らなかった公益法人についての資料

 公益法人に興味があった訳ではないけれど、打ち合わせの話の流れで面白い資料があるよと教えてもらったのが、「公益法人研究」(発行所:公益法人研究所)という本。

 内容は、公益法人の目的や沿革、事業、理事や役員の氏名が掲載されている。そう、財団法人等の公益法人について公開されている事実が淡々と掲載されているだけで、極秘情報が載っている訳ではない。

公益法人研究(クリックで拡大)

月刊 公益法人研究(クリックで拡大)

 ただ、この「公益法人研究」が他の資料と違うのは、役職員が、どういった団体や企業に所属しているか書かれている点。例えば、理事長のA氏は元運輸省審議官、理事Bはフリーアナウンサー、理事Cは○○鉄道株式会社取締役会長、評議員Dは○○大学名誉教授といった様に、それが全て掲載されているのが、スゴい所。

 もちろん、公益法人なので役職員の氏名を知る事はそう難しくないのだそう。一方で、その人が主にどこに所属しているかについては、なかなか調べ難いものらしい。所属が判るとだいたいそこの企業なり団体なりの考えが反映され易くなるし、なんとなくその公益法人の方向性なども予想し易くなる。自分と関連のある業界なら、尚の事、○○推進派だとか反対派とかも判るだろう。

 他には公共事業の入札状況もあり、工事毎に、入札日や予定価格、調査基準価格が掲載され、入札した企業と入札金額が落札した企業と金額も判る様に掲載されている。見ていると、1円単位のせめぎ合いがあったり、何社かは利益が見合わないのか入札を辞退していたりするということも記載してあったり、生々しさもある。

 こうした普通には手に入らないようにも思える情報が掲載されているので、1冊数千円はするのかと思いきや、定価840円也。8400円の間違いではなく、ハッピャク ヨンジュウ円。2007年に発行された1冊をもらってきたので価格が改訂されているかもしれないけれど。

 詳しくは聞きかなかったが、月刊と書いてあるので毎月発行されている。ただ、特集が組まれている様子も無く、その時々に情報が入った公益法人や公共入札の情報が淡々と掲載されているようで、雑誌というよりは資料集といった感じ。

 一般の書店には置いていないようだけれど(置いても商業ベースに乗る程は売れないと思う)、首都圏なら大手町と霞ヶ関、他は全国の主要都市にもある政府刊行物センターで、誰でも購入できるし、通販で取り寄せも可能。

 タイトルの国会議員も知らなかったというのは、教えてくれた人が政治家の秘書をしていた人で、公益法人改革が注目されている頃に国会議員と話をしていて、「公益法人研究は、読んでるでしょ」「いや、何それ?」「え、知らないの」という事があったそうなので。議員さんの名前までは聞かなかったけれど。

 いくら、政府刊行物センターで購入できると言っても、こんな資料があるとは知らないと探し難い訳で、簡単にでも紹介しておけば、誰かの役に立つと思うので、これを書いておく。

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