第5次Dvorak配列ブーム その3

早くDvorakに慣れるには

日本語編

 ビジネス例文やコードを書く人はサンプルの入力をするとか、普段から使いそうな分野の文章で練習した方が、練習効率がいい。

 もう一度、タッチタイピングの初心者になって判ったのは、キー入力は、単に個別キーの位置を覚えているだけではなくて、良く出てくる単語はキーの流れをコンボ(組み合わせ技)的に覚えているものらしい。英語で言うと、the, you, that, weなど。さらには単語でなく、th, so, erといった良く出てくる組み合わせも同じ。

 日本語も同じで、「ありがとう」⇒ arigatou ⇒ aは左小指、rは右薬指…uは左人差し指、と言うより、慣れてしまうと、「ありがとう」=「ありがとう、と入れる時の指の運び」として覚えている。

 そういう訳で、キーの位置を何となく覚えられたら、そこからは普段の生活で使っている分野の例文で練習した方が、使う頻度の高い言葉で指運びを早く練習できるので良い。

集中練習

 少しずつ慣れて行くのもいいと思うけれど、早いうちにキーの位置を覚えるために、ABCD: A Basic Course in Dvorak等を使って、休みの日などを利用して集中練習すると良いと思う。

 一旦、キーの位置が頭に入れば、後は指運びを身につけるという慣れだから、使う機会を増やして行けば、どんどんタイプスピードが上がって行く。なので、イケそうだと思った週末に、集中練習するのが、お勧め。

キーを物理的に入れ替えた

 初めは、キートップはQwertyのままにしていた。ちょっとした場面で、片手でキーを打つ時に不便なのと、その内、戻る気もなくなったので、キーの位置を入れ替えた。

 結果は、思いの外、快適になって良かった。確かにキーを確認しながらの入力していないけれど、チラ見できると都合がいい事もある。例えば、ヤフーやGoogleの様によく使うサイトだと、URL欄にyoとか、goくらいを打てば、履歴から補完されるので、お茶を飲みながら片手でアクセスできたりする。

 キーの入れ替えは簡単だった。Macは英語のminiキーボードを使っている。どうみてもMacBookと同じなので、簡単にキーを外せそうな気がして、調べてみると、イケそう。位置の変わらないAとMのキーだけ残して、文字キーを外して入れ替えてしまった。

 手元にあったバンカーズクリップと呼ばれる、カッターナイフくらいの薄さで先の尖っていないステンレス製のクリップを差し込んで持ち上げると、簡単に外せた。キー上部にクリップを入れて、左上と右上をパチン、パチンと外すと、下側は静かに外せる。

 ホームポジションにあった、FとJのポッチがヘンな所に行ってしまうけど、そんなに気にならない。頭の中で想像しながら打っていたモヤモヤ感がなくなった。Dvorakに移行するなら、早めにキーも入れ替えた方が慣れ易いと思う。

ショートカットもDvorakへ

 Dvorak – QWERTYコマンドを使ったが、慣れてくるとかえって使い難いので、キーの入れ替えとともにショートカットもDvorak配列を使う様にした。QWERTYのショートカットは、上手く左手側に集中しているので、マウス操作と合わせると便利だったのは確か。移行して慣れると、これはこれで快適に感じる。

意外な盲点

 Dvorakに移行したからといって、全てがバラ色というわけにはいかない。今イチな所だってある。

エディタの補完機能

 英文字の入力には、WordPressのテンプレートを弄る時やAppleScriptやC#を書くのもいい練習になると思ったけれど、完全に当てが外れてしまった。

 最近のエディタ(プログラム時はEsspressoやXcode使っている)のキーワード補完は冴えていて、最初の2~3文字を打てば補完候補が出てくるので、期待していた程、タイピングの練習にならない。最初に確実に覚えられたのは、補完する時に使うタブキーの位置だった。

 結局、タイプ練習には、英文のニュースサイトで適当な記事を選んで練習するのが一番だった。

shellの使い勝手

 シェルを使う時の二大コマンド、cd、lsの一つ、右手の小指だけで入力する事になるlsを打ちにくくなったのが、玉に傷かも。でも、ls -a を laに、ls -lを llでエイリアスを作ってあるので、それほど困らない。対処としては、lsを打つ時だけ薬指でl、小指でsを打ってもいいと思う。シェルのヘビーユーザではないので、こんな感じで充分。

母音の配置

 Dvorakでは、左手にaoeuiの母音が配置される。ローマ字は、kaとかteの様に子音→母音の順だから、左手に子音、右手に母音の方が語順と入力方向が同じになって、しっくりくる様に思う。

 Dvorakを始めてから、キーの配列を他の人と共有する必要は無いと分かってきたので、自分の気の済む様に入れ替えてしまってもいい様にも思える。ただ、キー配列のリソースを変更する方法を調べるのが、億劫なのと、本当に効率的かどうか分からないので、進めていないけれど。

 「Dvorak配列における日本語入力方式の最適化モデルについての考察」なら、学部の卒論テーマになりそうだと思う、誰か研究して書かないかな。

iPhone

 OS XはDvorakをサポートしているけど、iPhoneはサポートしていない。これは、iPhoneを使う前、Dvorakを使い始めた時から、知っていたけど、いずれサポートされるだろうという期待から、気にしていない。

 もう一つは、脱獄すれば、Richard Kasperowski: iPhone Dvorak keyboardと、iPhone Dvorak for realに紹介されている様に使える事が分かっているから。今の所、脱獄する程、使いたいと思っていないので、Qwertyのままにしている。

Dvorakを使ってみて

 移行期は、Qwertyに慣れていた状態から、タイピング速度が半減した様に感じたので、練習時間を少しでも確保して、早く実用的な速度になれるのを目指した。慣れた今となっては、特に意識する事なくタイピングしている。

 Dvorakは静かにタイピングできて、両手を同じくらいの割合で動かすので効率が良いと感じている。Qwertyの時は、指をあちこちに動かして、キーもバチバチと音を立てそうで、入力しているぜという感じはするけれど、やっぱり効率は良くないのだと思う。Dvorakに移行して正解だった。

 キー配列を変えるのは、転職みたいなもので、それなりに手間だけれど、一旦やってみると、人がいう程にはどうって事でないと分かるものかもしれない。快適さを求めている人は、一度考えてみては。

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